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オウム返しで言葉を覚えていく

特別支援教育

「なかなか言葉を覚えないんです。」
「他人の子と比べて、言葉を話してくれません。」

心配になっている方が多くいらっしゃいます。

まず申し上げるべくは、『子どもの成長は個人差があります。』ということです。他人と比べることはナンセンスです。子どもにとっては「今」の「自分」が全てなのです。子どもの未来を心配をしているのは大人で、他人と比べているのも大人です。そのような大人の感情で子どもに心配を与え、成長を消極的なものにはしたくないものです。

しかしながら、3歳になってまでも言葉が全くでないと心配になってくると思います。できるだけ早く言葉を覚えさせて、親も安心することが子どもを安心させることにつながってきます。

0歳からの早期発達の段階で、言葉を少しでも早く発せられるようにするためにできる手法の一つに『オウム返し』があります。これは、子どもの発した言葉を大人が同じように言い返すことを言います。例えば、言葉を発する前の子どもは「アーアー」「ウーウー」という喃語という言葉を発します。この段階から、「アーアー」「ウーウー」と大人が子どもと同じように言い返します。そうすることによって、子どもは自分が発した音について認識し、何度も繰り返し言葉を発しようとします。これが発声の意欲となり益々声を出すようになってきます。

オウム返しをされると、子どもは話す意思の前に起こるのは、聞く意思です。大人の言葉を聞こう、周りの音を聞くのは面白い等といったことを感じるのではないかと思います。私たちの言葉からたくさんのことを吸収しています。いつの間にか、私たち大人がいつも言っている言葉を子どもが言っていることは多々あります。このようにして子どもはかなりの量の言葉を増やしていきます。

このことから、私たち大人の言葉は子どもの言葉になっていくため、普段から子どもの周りの大人は言葉に関して神経を注いで丁寧に用いることが大切であると考えます。「子は親の鏡」というのは、まさにその通りで、子どもは親の言葉をよく聞き吸収し成長するように学習機能が備わっているのです。だからこそ、「オウム返し」は早期の言葉の学習に有効的であることがわかります。

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