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【自立活動】ペダルを回して進もう

教育現場

今回は、日々の実践についてお知らせします。

「ペダルを回して進もう」は、自立活動の一環で4月から継続して取り組んできたものです。3輪のものや4輪のものの乗り物があり、体育館で体を動かす活動をした後に、お楽しみの時間として乗り物のペダルを回して進む活動を取り入れてきました。

自立活動とは

そもそも自立活動とは、障害がある児童及び生徒が自立を目指して、教育的な活動を行う指導領域です。

特別支援教育を行う特別支援学校と、それ以外の学校に設けられている特別支援学級、及び通級指導教室等で教育課程上重要な位置を占める特別の指導領域です。

「個々の児童又は生徒が自立を目指し、障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するために必要な知識、技能、態度及び習慣を養い、もって心身の調和的発達の基盤を培う。」ことを目標とする活動です。(文部科学省HP参照)

6区分27項目からなり、

  1. 健康の保持
  2. 心理的な安定
  3. 人間関係の形成
  4. 環境の把握
  5. 身体の動き
  6. コミュニケーション

以上のような6区分から細分化された項目が全部で27項目あります。

自立活動は、特別支援教育の中核を担う指導領域と言えます。

ペダルを回して進もう

この実践は、自立活動で4月から約10か月間継続して取り組んでいるものです。前述の自立活動の6区分27項目でいうと、主に「5.2.姿勢保持と運動・動作の補助的手段の活用に関すること。」に位置しています。(もちろん、その他の内容も視野に入れて活動をしています。)

続けていくと成長が見えてきます

私の勤務している学校に3輪や4輪のペダルを回して走る乗り物があったため、ストレッチやボール運動、器械運動の後にお楽しみとしてこの乗り物に乗って楽しみました。

とても嬉しそうに乗った子どももいましたが、苦手そうにして別の遊びをする子もいました。それでも、継続して乗り物に乗る時間は必ず取るようにしました。

私の学級では、毎日1時間目に自立活動の時間を設けており、いつも運動の機会をとれるようにしています。乗り物でペダルを回すことは、苦手でしたが、乗り物に乗ることは好きな子どもでした。それがよかったです。

まずは、子どもを後ろに乗せ、私がペダルを回したり、子どもを運転席に乗せ、私が後ろから押したりしました。楽しく過ごし、乗り物に乗ることが楽しいものだと思うことができるようにしました。

次に、子どもの足をペダルに置かせて、子どもの足とペダルを私が握って一緒に回すようにしました。支援がある状態ですが、自分でペダルを回す体験をすることができたので、とてもうれしそうな表情でした。

最後に、背中を少し押すだけで、自分でペダルを回して進むことができるようになりました。満面の笑みで、もっとペダルを回して進みたい、乗り物を自分の力で動かしたいという主体的な気持ちが大きくなったように思います。

それから、1か月がたった1月の今日、その子は、始めから自分の力だけでペダルを回し、体育館を1周することができました。その子の表情はとても嬉しそうで、一緒に喜びあいました。

成果と課題

ペダルを回して進むことは、足の力のみならず、体幹の筋肉にも効果的であると感じます。実際に普段の姿勢も4月当初と比べ、よくなりました。また、体幹の筋肉を継続的に刺激していくことで、集中力も増したように思います。算数科や国語科の学習の様子を見ると集中力が高まったと感じます。もちろん、時間の経過とともに成長していくことも考えられますが、少なからず子どもたちの成長の促進に関与できたのではないかと思っています。

乗り物に全員が乗ることができるようになったので、今後とも、「5.身体の動き」だけでなく、子どもたちの実態に合わせて、他の自立活動の内容にも視野を広げ、柔軟に取り組みを発展させていきたいと考えています。

実践の紹介をすること

今回、実践紹介の記事を書きました。自分の考えていることや大切にしていることなどをアウトプットできるので、私にとってとても有益な機会であったと感じています。今後とも、日々の実践についてご紹介する記事を書こうと思いますので、どうかお付き合いのほどよろしくお願いいたします。今回も一緒に学習できてよかったです。

それでは、今日もありがとうございましたっ!

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