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わがまま?気持ちを話すことができるようになったことで起こる要求は、自立のためのステップ。

子育て

「自分勝手なことを言うんです。」

「自分のやりたいことばかり言って困っています。」

このような相談をよく聞くので、子どもの要求について考えていきます。

子どもの必要な行動として、「甘え」という行動があります。甘えを親に受け止めてもらえることで、自分は大切にしてもらえているという安心や自己肯定感を得ることができます。親にしっかりと甘えられ、愛着を育てられた子どもは、精神的に安定であり、様々なことに挑戦できる強さをもつ傾向があります。

一方で、親に甘えられず気持ちを聞いてもらえなかった、大切にされなかったという思いを子どもがもち続けていくと十分に愛着が形成されず、挑戦する気持ちや柔軟に物事を乗り越える力(レジリエンス)等が身に付きにくいようです。不登校や心身症、暴力行為や非行等様々な問題を引き起こす可能性さえもあります。

子どもの「自立」を求めて、「甘やかし」はよくないと考え、なんでもきつく子どもにあたってしまうと、厳しすぎる心配な状況になってしまう可能性があります。よく言われるのが「甘やかす」ことはよくないが、「甘えさせる」ことはしっかりさせようということがあります。

「甘やかす」とは、してはならないこと。過干渉、過保護とも言って、大人の都合で支配すること。例えば、子どもができることを親がすぐしてやることや欲しいものをすぐに買ってやること、がまんできることをがまんさせないことなどです。

「甘えさせる」とは、よいこと。必要なこと。子どものペースを尊重すること。例えば、どうしてもできないことを手伝ってあげたり、子どものスキンシップを受け入れたり、どうしても我慢できないことを助けてあげたりすることです。(明橋大二,『子育てハッピーアドバイス』,一万年出版,2005,78p)

確かに、「甘やかす」ことはよくないことですが、「甘えさせる」ことは子どもが愛着を形成しこれから力強く成長していくためにとても大切なことです。このことを念頭に置いて子どもの甘えをしっかりと受け止めて接していきたいです。今までに見られなかった様々な要求が増えてきたということは、子どもが成長をしてきたとみることができると思います。私たち大人は、子どもの変化する様々な甘えに対して柔軟に対応していく必要があると思います。

「甘え」ばかりでは、「自立」できないのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、子どもは、「甘え」と「自立」を交互に行き来しながら成長をしていきます。自分でやるという子どもの思いはしっかりと受け止め、挑戦させてやればよいと思います。親に十分に甘えられた子どもは、「自立」に向かう力が強くなっているという傾向があるようです。子どもに甘えさせ、愛着を十分に形成させることが、子どもの成長の頑丈な基盤をつくるのです。

ブログを書いて私も学ばせていただいています。

それでは、今日もありがとうございました。

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