公立学校教員から中途退職する流れ(円満退職や転職準備の方法など)を元小学校教師が実体験をもとに徹底解説します。
退職後の見通しを整えておく
退職を漠然と考えるのではなく、現在の貯蓄状況や退職後の収入確保の方法等、見通しをもった上で、退職に乗り切ることがよいです。
一旦退職してしまうと、教員の安定的な収入がなくなり、生活が厳しくなってしまう可能性があります。
初めの段階では、退職後の見通しは、具体的なものではなくてもよいです。退職へ動き始めると、徐々により具体的な見通しになっていくので、この段階では、自分の進むべきベクトルを定められる程度で構いません。
1か月前までに退職について伝える
あまりに急すぎると、学校での準備があるので、退職日の1か月前までには管理職へ伝えましょう。
しかし、退職について早く伝えすぎると次のようなリスクがあります。
- 教員を続けたくなったけど、退職を伝えているので、取り返しがつかない。
- 周りの教員からの風当たりが強くなる。
私は、仲の良い同年代の教員には事前に相談をしていましたが、管理職へは退職日の4か月前に伝えました。伝えた順序は以下の通りです。
- 仲の良い同僚
- 学年主任
- 学年の先生
- 管理職(校長・教頭)【退職日の4か月前】
- 校務分掌の部長
- 校務等で関わりのある教員
- 児童・保護者【児童と会える最後の日】
- 教員全体
1.仲の良い同僚
仲の良い同僚がいると、事前に相談したり、話して見通しを整えたりすることができます。
管理職へは、自分で伝えた方がよいです。同僚へは、きちんと口止めをしておくことが重要です。
2.学年主任
事前に学年主任の理解を得ておくことで、スムーズに退職へ進むことができます。私の場合は、学年末ではなく、夏休み中の中途退職だったため、学年主任の理解と協力を得られていたことがとてもよかったです。
3.学年の先生
学年主任の先生に話して理解を得た後に、他の学年の先生に話しましょう。
4.管理職(校長・教頭など)
3か月前までには退職の旨を伝えておくと、退職後の準備を管理職もすることができます。遅くとも1か月前までには伝えておいたほうがよいです。私は、8月中旬退職で、5月上旬に退職について管理職へ伝えました。
5.校務分掌の部長
自分の校務分掌の役割を円滑に引き継げるよう、打ち合わせておく必要があります。
6.校務等で関わりのある教員
校務を引き継ぐべき人に丁寧に引き継いでおく必要があります。部長に相談し、誰に引き継ぐのか聞いておくと、スムーズです。
7. 児童・保護者
児童に会える最後の日に、退職と次の担任についての保護者あて手紙の配布とクラスや学年全体への挨拶をしました。
私は、学年の他のクラスへ一言ずつ挨拶をして回り、最後に自分のクラスに挨拶しました。
8.教員全体
教員全体に挨拶をする機会を管理職に設けてもらいましょう。
私は出勤の最終日に、校長に教員全体への菓子折りを渡し、その日の暮会で挨拶をしました。
退職の準備はとても重要!
次の担任に退職前に会えるのであれば、直接引き継ぎの時間を設けるとよいです。その時に、児童の実態や評価をまとめた表を手渡ししましょう。
もし、次の担任に会えないのであれば、児童の実態や評価など、丁寧に表に整えて置き、見てわかるようにしておく必要があります。
トラブルなく円満に退職ができるよう、見通しをもって退職準備をしておきましょう。
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